採用の「生産性」を高めるヒント~ベンチャー企業向け~

大阪府堺市出身。2006年早稲田大学政治経済学部を卒業後、新卒採用コンサルティングのワイキューブに入社。その後、再生住宅リプライスで全国展開のための組織創りを行う。2013年㈱アークティブを創業し、ベンチャー面談の「バリ活」をスタート。特に関西学生のベンチャー志向学生に強みを持つ。

交通費を武器として使っていますか?

もしあなたの会社が、「最終選考」の時点で地方学生に“一律”で交通費を出しているとすればそれはチャンスです。

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実はそこに生産性向上のきっかけがあるかもしれません。

 

関西学生に交通費を出す

私が前職で採用担当をしていたのは、名古屋本社の不動産ベンチャーでした。10名ほどの採用ですが、名古屋だけで合う学生を採ろうとするとかなり厳しいということで、関西採用にも力を入れ始めました。

 

最初は、説明会を何度も大阪で行い、3次選考くらいまで同じく大阪で実施するといういわゆる一般的なやり方をとっていたのですが、これは手間がかかりすぎているということで、全面的に採用プロセスを「再構築」することにしました。

 

すなわち、採用プロセスを従来方式から「ピックアップ」方式に変更し、初回接点でいいなと思った「ピックアップ学生」を発見したら、その学生“全員”に名古屋までの交通費を出すことにしたのです。

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これは学生にとってけっこう驚きだったようで、誘えばほぼ名古屋まで来てもらえるようになりました。

 

これにより「ピックアップ学生」を発見するというのが初回接点の目的になり、大阪に行くときにはひたすら「ピックアップ」に集中することで生産性が格段に向上していきました。

 

それまで大阪に何度も行って説明会から3次選考まで4回もステップを踏んでいたところがたったの1回(!)で済んで、そこで浮いたパワーを「ピックアップ学生」に一気にかけられるようになったことで、毎年5名前後の関西学生(あとの5名は名古屋)が確実に採れるようになったのです。

 

「早めの段階で交通費を出す」という発想が出てきたことで、採用の生産性向上について考え始めるきっかけとなったのを覚えています。

 

「東京ツアー」で口説く

先ほどの例は、名古屋に関西学生を呼ぶという話でしたが、一般的には東京のベンチャーが関西学生を呼ぶというケースが一番多いと思います。

 

「東京ツアー」と呼ぶとわかりやすいと思うのですが、これは!と思った「ピックアップ学生」に対して、交通費を出して東京で社員に何人も会わせるのです。特別感もあり、かなり口説く効果があります。

 

社員に会わせるという形ではなく、「ピックアップ学生」のみを集めて少人数で課題に取り組み、それをエース社員がフィードバックするといったこともできます。

 

「ここを受けている学生は、こんなにレベル高いんだ」「これだけ的確なフィードバックができるのはすごい」と思ってもらうことが狙いです。

 

反対に、関西(地方)学生に交通費を出さないと、どうしても「ほかの企業に行くときに一緒に日程固めていきます」という話になりやすく、結局志望度の高い企業に行くついでに時間が空いていればとなるなど優先順位が下がり、むざむざチャンスを逃してしまうのです。

 

もし今のあなたの会社が、ただなんとなく最終選考の時に地方学生に支給しているだけならば、そこに生産性向上のチャンスがあります。

 

交通費を発想の切り口として、「採用プロセス」を見直すきっかけにしてみてください。 

 

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